あのにますの日記

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有原航平のNPB復帰が何故ここまで騒がれるのか考えてみた。

 

こんにちは、あのにますです。

前回の記事から126日空いて久しぶり更新になります。
Twitterでブログ宣伝bot必要なのかどうかレベルですね…サボりすぎました。

気を取り直して2023年1本目の記事を書いていきたいと思います。

 

 

今回の記事ネタはこちら。

www.nikkansports.com

 

1/6、MLBテキサス・レンジャーズ(以下、TEX)からFAとなっていた有原航平選手を、福岡ソフトバンク・ホークス(以下、SB)が獲得したという記事になります。

有原選手と言えば2020年オフ、ポスティング制度を利用し日本ハム・ファイターズ(以下、日ハム)から2年契約でTEXへ移籍するも、1年目は肩の故障により登板10試合、2年目もリハビリ期間で出遅れ登板5試合で、2年間で計15試合登板のみという結果に終わり、シーズン終了後にFAとなっていました。

その後阪神への移籍が噂される記事が出たものの、続報はなく去就は未定となっていました。

www.nikkansports.com

 

そんな中での急な契約発表。

これまでもMLBでプレーした選手が多数日本球界へ復帰していますが、今回の有原選手の復帰に関しては、SNSを中心にここ数年ではあまり見ないほどの大騒ぎになっています(しかもネガティブな意味で)。

前置きが長くなりましたが、今回は有原選手のNPB復帰が何故ここまで騒がれるのかという事について考えてみたいと思います。

 

結論

結論から先に申し上げると「有原選手の境遇+復帰先の球団+復帰に際しての条件」が複合した結果である、と考えています。

こちらについては1つずつ見ていきます。

 

①有原選手の復帰までの状況

まず本件で騒がれた点として「ポスティングで移籍したのにわずか2年で別球団への復帰を決断した」という状況があります。

先に書いた通り、有原選手は前所属球団である日ハムからポスティング制度を利用してMLB挑戦を行っています。

kotobank.jp


ポスティングについては上記記事を参照いただくとして、ここで前提となるのは”ポスティングが認められるのは球団側にメリットがある場合が殆どである”ということです。

ポスティング制度自体、球団が自主的に選手の保有権を譲渡する形になるため、単に譲渡するだけではデメリットしかありません。

ではなぜ球団がポスティングを認めるのか?
それは”高額の譲渡金が手に入るというメリット”があるからです

ポスティング制度による移籍の際、前所属球団へは移籍選手の契約内容の総額に応じた”譲渡金”が支払われます。

記憶に新しいところでは、昨年12月にオリックス・バファローズ(以下、オリックス)の吉田正尚選手がポスティング制度によりボストン・レッドソックス(以下、BOS)への移籍が決まった際、総額が9000万ドル(約126億円)だったことから、1540万ドル(約21億6000万円)の譲渡金がオリックスに支払われることになりました。

www.nikkansports.com


チームの中心選手が抜けるデメリットがあるとはいえ、20億超の譲渡金が手に入れば球団の懐も潤いますし、メリットが大きいのも頷けるかと思います。

一方、有原選手に話を戻すと、契約総額が620万ドル(約6億5100万円)だったため、日本ハムに支払われた譲渡金は”わずか”124万ドル(約1億3000万円)でした。

www.nikkansports.com

 

1億3000万というのは2020年の有原選手の年俸(1億5000万)以下であり、この金額では球団の財政的にメリットが大きいとは言えません。

それでもポスティングを認めたのは「有原選手の夢を応援したい」というデメリットに目を瞑った球団の厚意があったからです。

こういった厚意があったにも関わらず、復帰に際し前所属球団以外への復帰を決断した事で、チームの厚意を裏切ったように捉えられたことがまず要因になったと考えられます。

 

②移籍先の球団

騒ぎになった2つ目の理由として”移籍先の球団”も挙げられると考えます。

有原選手は復帰に際し、SBと契約を結びました。

SBは昨年、近藤健介選手と結んだ7年50億円の契約を筆頭に大型補強を行っており、今オフ契約した選手の年俸を合計するだけで23億円に達します。

23億円という数字は一部球団の年俸総額に匹敵する金額で、オフの補強だけで別球団の年俸総額並の資金を投入したことになります。

baseball-sokuho.com


そんな中でSBの補強を心良く思わない人達が増加し、SBへの心証が悪くなったところに今回の移籍が報道されたことで、ネガティブな方向へ騒ぎが拡大していったと考えています。

 

③復帰に際しての条件

そして3つ目です。
個人的な意見になりますが、これが騒ぎを拡大させた一番の要因と考えています。

有原選手とSBの契約について、当初年俸や総額は伏せられていました。

www.nishinippon.co.jp

 

しかし時間を置いて出た記事で”3年15億”という総額が発表されました。
単年で考えると5億になります。

多くの人が「さすがに高すぎでは?」という感想だったと思います。

2022年12月時点でのSB選手の年俸を見ると、5億以上の年俸の投手は昨年獲得したオスナ投手のみ(6.5億、1年契約)で、単年5億は日本人投手としては最高額となります。

今年ローテーションを1年守った東浜巨投手が1.5億(3年契約)で更改しているので、3年15億という金額がいかに高額かということが分かるでしょう。

ただ、SBは2014年オフ、ニューヨーク・メッツからFAとなった松坂大輔選手に4年20億(出来高含む)の契約を締結しています。

response.jp


単年が5億となるため、有原選手と同額ということになります。

ただ、松坂投手の実績と全国区の人気(それに伴うグッズ売上)、また周りの選手も実績を理解していたことを総合すれば法外な金額とまでは言えないでしょう(結果的に法外にはなりましたが…)。

しかし、有原選手にその実績・人気はありません。

実働6年、主要タイトルは2015年の新人王と2019年の最多勝のみ。
しかもMLB時代の成績は散々。

この選手に対して単年5億の年俸は払いすぎだろ!と思う人達の存在が、騒ぎを更に大きくした要因ではないかと考えられます。

 

まとめ(誰が悪いというわけではない)

以上、有原選手のNPB復帰が騒がれる理由について考えてみました。
ここまで長々とお話してきて何ですが、1つ言っておきたいことがあります。

それは、今回の契約に悪人は1人もいないということです。

・有原選手は最もよい条件を提示した球団に移籍した
・SBは有原選手を評価したから獲得した
・SBは現在の能力と今後の活躍を見込んで3年15億の大型契約を提示した

誰もルールを破ってはいませんし、違法な事をしたわけでもありません。

しかし、上で述べたように野球ファン(特に日ハムファン)から良く思われない振る舞いをしたことも事実で、ファンが様々な発言をするのもまた自然なことです。

有原選手は高額年俸と引き換えに、旧所属球団のファンからの評価と声援を失いました。

果たしてこの判断が正しかったのかどうか。
それは、今年以降の有原選手自身の活躍で決まります。

成功か失敗か、有原選手の今後に要注目です。