あのにますの日記

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30代男性の日々得た知見、気になる分野の情報が発信されるブログです。

BIGBOSSの薬物使用に関する記事がズレていると思う件。

こんにちは。あのにますです。

今回は、今までの記事と嗜好を変えて、最近一部で話題になっている新庄BIGBOSS(以下、新庄氏)の過去の薬物使用に関する記事、および記事に関する思いについて書いていきたいと思います。

 

 

発端

発端は6/8に文春オンラインに掲載された記事です。
(以下にリンクを張っておきます)

bunshun.jp

 

この記事をざっくり要約すると、

・2006年にNPBで行われたドーピング検査で、新庄氏から陽性反応が出た
・検査機関からの報告で「覚醒剤成分」が検出されたためNPBより警察に相談。警察では「問題なし」の判断で刑事事件にはならず
・日ハム側から新庄氏に説明を求めたところ「MLB時代から使用していた疲労回復のサプリメントを日本でも使っていた。成分を知らなかった」と回答
・検出されたのは『グリーニー』と呼ばれる興奮剤の可能性が高い。グリーニーは覚醒剤と成分が近いアンフェタミン系の薬物のため、覚醒剤成分が検出されたと思われる。
・薬物を使用した新庄氏、および薬物使用を知りながら監督就任を決めた日ハムに説明責任があるのではないか

ということになります。

記事では、新庄氏の過去のドーピング検査での陽性反応について、倫理的な問題と説明責任を求める形で〆られていますが、記事を見て思ったのは

「説明責任を新庄氏に求めるのは違うのでは?」

ということです。

 

追求すべきは個人ではなく…

まず、2006年当時のドーピング検査について、記事内で以下の様に書かれています。

NPBでは2006年からドーピング検査が開始されたが、2006年はNPB選手会の間で「違反が見つかっても氏名未公表・罰則なし」の合意があった

上記の通りだと、2006年のドーピング検査では、氏名未公表・罰則なしがNPB選手会の間で合意されていたため、仮に検査で陽性反応が出たとしても、罰則が科されることはなかったのです。

それを踏まえた上で、今回の件について倫理違反・説明責任を求めるのであれば、新庄氏個人ではなく、まずドーピングで陽性反応を示しながら公にしないという判断をしたNPB選手会側の説明責任を問うべきと考えます。

具体的には、合意当時のコミッショナー日本プロ野球選手会の会長といった当時の責任者に取材し、説明責任を追求するべきでしょう。

また、新庄氏が当時使用していたとされるグリーニーについても、WADA(世界アンチ・ドーピング機構)によって2004年に禁止薬物に指定されていいますが、NPBに禁止薬物に指定されたのは、ドーピング検査が本格的に導入された2007年からで、2006年当時は服用していても処罰の対象ではありませんでした。

実際、複数の元プロ野球選手が2006年以前にグリーニーを使用していたことを告白していますが、2006年以前に処罰を受けた選手は聞いたことがありません。

www.sanspo.com

lite-ra.com


上記からも、今回の問題について、2004年にWADAにグリーニーが禁止薬物とされたにも関わらず、2006年まで使用可能としていたNPBに対して倫理違反・説明責任を問うべきではないでしょうか。

 

記事のズレよりも残念だったのは…

はっきり言って、今回の記事は新庄氏の人気に便乗したアクセス狙いの記事の一つと思われますが、残念だったのは今回の記事について取材・執筆したのがジャーナリストの鷲田康氏だったことです。

鷲田氏はスポーツに関する記事を寄稿している著名なジャーナリストで、スポーツ雑誌「Number」を始めとした、数多くの媒体に記事を寄稿しています。

そのようなジャーナリストが、一個人の話題性に頼ったアクセス狙いの記事を書き、しかも問題の着眼点がズレているとしか思えない内容で世に出してしまう、ということに落胆の色を隠せませんでした。

オンライン記事はアクセス数が命、そのため過激な見出しや内容で読者を引き寄せようとするのは集客時の常套手段であることは理解しています。

しかし、数多くの雑誌に寄稿するジャーナリストなら、スポーツをよく知る読者層にも刺さるような、もっと核心をついた記事を書いてほしい。

そのような事を願いつつ、今回は〆させていただきます。